見るなキタ━(゚∀゚)━!

トイレの「小」の方で流せるタイプの文章を書きます。そしてお前を許さない。

映画『ペーパーマン』

映画『ペーパーマン』をwow-wow-yeah見た

面白くない、面白くないんだけどちょっと好きだったから星3強くらいあってもいいかも

 

あらすじ

中年でスーパーマンのイマジナリーフレンドがいる作家の主人公は新作を書くために妻と新しい家に引っ越してきた。妻が医師の仕事のために出ている間、執筆に集中しようとするが、ソファの色合いが気になったり、イマジナリーフレンドが話しかけてきて集中できないので散歩に出かける。

そこで彼はどことなく悲しみや不満の翳を持つ10代半ばの少女が気にかかり、思わず子供もいないのにベビーシッターの仕事を頼む。

子供がいないと分かったにも関わらず一応仕事は引き受けてくれてスープまで作ってくれたことに親しみを感じる。

一方で妻とのやりとりはうまく行かず、些細なことで苛立ってしまいすれ違う。

同じように少女の方もベタベタとくっついてくる彼氏に嫌気が差していた。

主人公と少女はお互いの気持が恋愛や性愛に過ぎないのか微妙な距離感で仲良くなっていく。

ある日少女のパリピな友達が開くパーティのために主人公は自分の家を開放する。主人公は未成年に混じってワーワー言っていたが少女の彼氏が他の女とくっついて所を目撃し激昂、それを見た少女がもうお開きよと解散する。

閑散とした家に残った2人。主人公を膝枕しながら少女は自分の過去を語る。「双子の妹が死んだのは私が逃げたから。一緒に海に入って泳いでいったのに、自分だけ怖くて逃げたの」

その話を聞いて主人公は彼女に親友として、一人の人間として好きだと告げる。

その後、2人で添い寝してる姿を妻に見られ大喧嘩になり最終的に妻が子供を作ろうとしない理由の話になる。それは主人公が子供のままだから。

主人公はとうとうイマジナリーフレンドに別れを告げ、大人になろうとするのであった。

 

むずいな。プロットポイントがハッキリしてないか、俺の解像度が低いか。

 

感想(前置き)

好き嫌いを語ります。歯に衣着せるのはあえてやりません。気を遣うと感想が鈍るからです。すまんね

 

感想

正直いうと、イマジナリーフレンドがスーパーマンの意味ないし絶滅動物しか愛せないってのと大人と子供の話と、少女の抱えた過去と、その辺の結びつきが緩いから面白くはない。子供がいない、子孫を残せない、ここで自分が絶えるって話ともそれぞれ薄ら薄ら繋がってはいるけど全体的にふわふわしてる。イマジナリーフレンドと別れて大人になるって話なら『トイ・ストーリー3』が(ちょっと違うかもしれないけど)最強だと思ってるから、あれくらいイマジナリーフレンドとの癒着や思いを描いて欲しい。

 

けど2つ好きな要素があって。

一つは子供から大人になるとか、大人になっても子供のままでいるとか、そういうテーマって惹かれるんですよね。だからこそイマジナリーフレンドの話は好きで、『結晶塔のエンテイ』も好きだし『ブリグズビー・ベア』も好きだし…。この映画はあんまりそこはなかったけど。

もう一つは中年のおっさんと少女が友情を育むっていうのが良いんですよね。直球に擬似的なパパと娘の関係。

 

うーん、でも今めっちゃ考えてるけど、擬似的パパと娘の関係好きだなあと感じつつ、それってどこが好きでどこに辿り着いたらいいんだろうと考えるとそんなに浮かばないから緩い好きかもしれない。

 

お互い心の部分で求め合っていて、少女の方は身体目的みたいな彼氏への不信感、だけどそこに頼りたくなってしまう寂しさや孤独。中年のおじさんの方は可愛そうな子に対する同情というか、優しさと、性愛のLOVEではないので少女に頼られることで埋まる自信や大人であることの錯覚。客観視すればキモいというか独善的ではあるけど、お互いが求めるものを持っていて、しかしどう考えてもずっと一緒にはいられない関係だから別れの時が見える寂しさ。がいいのかなあ。最後に別れるのが誠実さってやつだよね。別れが基本的に好きなんだよね。特に依存みたくベタベタしてる人達の別れ。

 

あと好きだったのは、少女が「妹を置いて自分だけ海から引き返した。何が怖かったんだろう。8歳で何も知らなかったはずなのに」みたいな独白するシーン。俺はクソちっさいガキンチョの恐怖心から起こる悲劇とそれを引きずってるの大好きなんだよね。

 

ここ書いてる時すげえ眠くて眠ってました。なので以上…

 

終わり