見るなキタ━(゚∀゚)━!

トイレの「小」の方で流せるタイプの文章を書きます。そしてお前を許さない。

映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』

映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』見ま見ま見まし見まししし

もうおれこういうのが好きなんだわ。THE・邦画なコメディ。星5。

 

あらすじ

70年代のある田舎、夏。主人公こと「ママチャリ」くんとその仲間たちは高校生として暇を持て余しイタズラばかりしていた。勉強が嫌だとか思春期だとか社会への反抗だとか理由はどうとでも付けられるが、彼らは単に馬鹿でイタズラが大好きだったのである。

そうして傍若無人に楽しんでいたある日、ある男が町にやってくる。いつもどおり仲間の一人が原付きでブイブイ言わせていると、新しく赴任した「駐在さん」にスピード違反で注意される。それを聞きつけたママチャリくんは「じゃあ自転車ならスピード違反もないだろ」と皆で全力チャリ漕ぎで駐在さんの前を横切ってやった。

しかし速度違反で連行。ママチャリくんはチャリなら良いじゃんと文句を言うが駐在さんは「自転車も軽車両だ」と突っぱねる。

そしてここからママチャリくんたちイタズラっ子どもが卒業するまでの間、駐在さんとの700日戦争が勃発したのであった!

いたずら小僧共と駐在さんのイタチごっこが続きながらも、作戦会議室としてたむろしていた喫茶店の女性店員に惚れアタックを仕掛けたり、その女性店員は駐在さんの奥さんだったり、駐在さんの浮気現場を目撃したと思ったら奥さんの妹だったり、いたずらしたり、いたずらし返されたりと戦争は続く。

そんなある日、原付きで事故った仲間の一人が病室で「次は花火を盗もう」と提案する。他の仲間はさすがに盗みはやれないよと却下し解散するが、ママチャリくんはは忘れ物を取りに病室へ帰った折に原付きのやつが消除と話しているのを聞いてしまう。彼は「打ち上げ花火が見えたら手術する」と言っている少女の願いを叶えようとしていたのだ。

それを聞いたママチャリくんは一人花火を盗む計画を練る。

なんとか計画を練って当日作戦を実行しようとするが、一人では到底手が及ばない。どうしようもないと打ちひしがれているところに、仲間が集ってくるではないか!

なんと皆で計画を実行しいざ完遂!というところで駐在さんがやってきてバッグの中身を見せろと迫る。ピンチかと思われたが仲間の機転でなんとか難を逃れ、追いかけっ子が始まる。

しかし追い詰められ「ここで火を付けたら前科者になるぞ」と脅されるが、仲間の邦画大事だと着火。無事花火は打ち上がる。彼らの逮捕とともに…。

だが、実は駐在さんも少女の願いを聞き届けていて実費で打ち上げ花火を買っていた。「だからお前らが上げる必要はなかったん」と注意した後「花火職人からお前らが花火を買ったと聞いてるよ」と言う。ママチャリくんの計画を知った親方が気を利かせてくれたのだった。

今回は逮捕もなし、これにて一件落着!

これが駐在さんとの戦争の「100日目」の出来事。

そう!まだまだこれからも駐在さんとの700日戦争は続いていく!

 

こんな感じっすかね

 

感想(前置き)

好き嫌いやこうだったらいいのに、自分だったらこうするなってことを書きますよん

 

感想

こう、色々と難しい映画や出来の良い映画、アカデミー賞作品やパルム・ドール賞作品を見てきてあーだこーだ言ってきたけど、なんてことはない俺は多分こういう中身のねえ馬鹿な日本のコメディが好きなんだ。

8割くらいストーリーないし、俺がいつも嫌っている「目的・着地点が見えない話」なのに全ッ然面白く見えるもん。いや正直深く記憶には残らないんだけど、内容をハッキリ言ってくださいと聞かれるとあんまり覚えてなくて、それは目的がないってとこにも通じるが、でも面白いじゃん!自転車でも速度違反取られたからじゃあ走るかつって、でも金属を探知してるから生身じゃ無理だよ→じゃあ金管楽器だ!って目的見失ってるじゃん!馬鹿!

でも良いじゃんこういうのがね…。

目的はないと言いながらすごく分かりやすく「イタズラしてるバカどもの前にイタズラを絶対に許さない駐在さんがやってくるので、絶対吠え面かかせてやるぜ!」って目的というか、ジャンル?というのか、「こういう作品です」って導入はしてる。

エロ本を駐在所に置いてこいつを変態に仕立てようと計画立てたらバレて好きだった駐在さんの美人奥さんの前でタイトルを朗読させられるとか、いいっすよね…。馬鹿だなあこいつらってのが、良い…。

花火のくだりはめっちゃくちゃベタもベタだけど、でも友達のために立ち上がり、一人ひとり犠牲になりながら、目的を遂行するっての燃えるねえ。

しかも最後に助かるのが、騙してた親方に払ってたなけなしの3000円ってのが、主人公・ママチャリくんの人の良さを現してるよね。

こいつらは70年代って設定じゃない、もし現代が舞台だったら結構叩かれてる気がするんだよ。けどさ、駐在さんとの喧嘩も含めてこうして楽しく馬鹿なことやって、エグい犯罪までは行かない、それはまずいよって言える、それくらいの陽気さや線引き、馬鹿の居場所があるのってめちゃくちゃ救いだと思うんですよね。

こいつらはだって、絶対悪いことはしないで、将来だってなんだかんだ幸せになれるだろう。きっとね。

俺はこういうちょっとはみ出てる馬鹿たちは大好きだし、バカ野郎と叱りながら踏み外しはしないように見守ってくれる駐在さんみたいな懐の広さも大好きだ。

 

それから「これが100日目」「卒業するまでまだまだ戦争は終わらない」ってのがまた良いんだよね。ワクワク感がすごい。こんなに楽しいことがまだずっと続いていくんだ!って青春じゃん。うろ覚えだけど『涼宮ハルヒの消失』もラストそんなんだった気がする。卒業して終わる・お別れするのも好きだけど、短い話なら「まだまだこのドタバタ劇は続くんじゃ」ってのが良いねえ

 

結局『サマータイムマシン・ブルース』とか北野武の映画も『龍三と七人の子分たち』がなんだかんだ好きだし、三谷幸喜も良いし、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』とか『神様のパズル』とか好きなのよ。最後にちょっと道を外れたものだから出来る優しさがあるとそれだけでグッと来るので、もうコレで良いんだほんとに。

 

まとめ

日本・夏・高校生・バカ・邦画コメディが好き。

 

終わり