映画『スター☆トゥインクルプリキュア ほしのうたに想いをこめて』他
映画『スター☆トゥインクルプリキュア ほしのうたに想いをこめて』『スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!』見ました。女児?
『スター☆トゥインクルプリキュア ほしのうたに想いをこめて』
あらすじ
ひかるちゃんとララちゃん(宇宙人)が瞬間移動能力を持つ小動物みたいな宇宙人と偶然出会う。ひかるちゃんの方はすぐに宇宙人と仲良くなるけど、ララちゃんの方は宇宙人も云うことを聞いてくれなかったり自分勝手な行動を取るせいで険悪に。
迷子になった宇宙人をどうにか見つけたララちゃんは、心配のあまり宇宙人に怒鳴ってしまう。「もう知らない」と帰ろうとするが、宇宙人はごめんなさいって感じで泣きだす。びっくりしたララちゃんはどうにか宇宙人を泣き止ませようと、彼(彼女)の気に入っていた歌を歌って泣き止ませて、仲直りする。
仲良くなったララちゃんと宇宙人、そしてひかるちゃんで瞬間移動能力を使って、ひかるちゃんの行きたかった地球の名所巡りをし、宇宙人に「ユーマ」と名付ける。
しかし、ユーマは実は希少な星のこどもで、名のあるハンターが宇宙から襲来。プリキュアたちはどうにか悪いやつから宇宙人を守る。
悪い奴らをやっつけたあと、星のこどもともお別れすることになるが、ララは寂しくてお別れを嫌がる。その問答の隙を狙って捕まっていたハンターの一人が縄をほどき、星のこどもを奪う。星のこどもは悪いハンターの心を受け取ってしまい悪い星へと成長。地球を飲み込もうとする。
それを止めるためにララとひかるは星に乗り込み説得を試みようとするが、ララは自分がお別れを嫌がったせいでこんなことになっていると落ち込む。ひかるはそんなララに、大切なのはユーマがどうしたいかだと伝え、ララはユーマはきっと宇宙に帰りたいんだと気付く。
どうにかララたちはユーマに気持ちを伝えようとするが、荒れ狂う悪い星の中では声も届かない。もうどうしようもないと思った時、ララはあの歌を思い出す。
そして溢れる気持ちが歌となり、ユーマに届き星は姿を変えていく。
ララとひかるは美しい星の上でララとひかるを足して2で割ったような姿の大人になったユーマに出会い、「またね」とお別れをする。
後日、新しい銀河が生まれたというニュースが届き、いつかロケットに乗って新しい銀河にいるユーマに会いに行こうと笑う。
感想(前置き)
好きなこと、もっとこうのほうが「俺にとっては」面白いかな、ってことを語ります。各々好きなラーメンがあると思います。そういうこと。
感想
スタプリは見たこと無いけど、なんか評判良かったから映画見ました。
はっきり俺の総評を言うと映画として良い。スケールのデカさとか演出とか展開はすごい。ただ俺がめっちゃ感動する脚本とはちょっとずれてる。けど見せ方がいいので泣ける。後述するけど、スマプリの映画のほうが俺のストレートでめちゃくちゃ好きだった。
ララがユーマと仲悪いところから親友になってお別れするってのが核のストーリーだと思うけど、俺だったら序盤もっとユーマと仲悪いってのコミカルに強調するかなあ。妙にテンションが落ち着いてて、それが映画っぽくはあって良いんだけど、なんかこうガチっぽくて…。ユーマが棘でララを攻撃して痛がるシーンとか結構マジだから…。
俺は本当にハッキリ道が見えてる話が好きなので、「ああ、ここで喧嘩して次仲良くなるんだなあ」と分かるほうがいい。
ララがユーマに泣きながら怒鳴るシーンで、おそらくTVシリーズ内でララになんかあったんだろうと推測できる台詞があるんだけど出来ればフラッシュバックみたいな感じでそのシーンを入れて欲しかった…。
あとは悪い奴らがユーマを狙いプリキュアが守るエピソードはバトル漫画厨の俺からするともうちょい燃えるやり方があるけど、戦闘シーン自体はかっこよかった。シャドウ星人の無形なデザインと、炎のやつの戦い方、台詞がいちいちかっこよい。相手をあざ笑う感じとか、負けたプリキュアに対して「気が済んだか?」とか。
俺としては構成はユーマが星の子で金銭的価値が分かる→そんな下らないことのためにユーマは渡せないと怒る→けど負けそうになる→奪われそうになるユーマのために覚醒して勝つ、の方が燃える。本編でも覚醒して勝ってるけど、倒し方が水のやつを2人で倒してその水を炎のやつに掛け力を奪うとか、結局組み合わせの妙で勝ってて残念。
ほいで、お別れを嫌がるララのシーン。ここも敵の炎のやつの台詞がめっちゃ良い。お別れでぐずっている間に炎のやつが縄をほどいて脱出してユーマを奪う時「こいつを保護しようがお前らがこの星で飼おうが俺が奪おうが結局は全員自分本意な行動だ。だったら俺も好きなことをさせてもらう!」と、一見感動的に見えるお別れを嫌がるララも「自分勝手で悪者である俺達と同じだ」と一蹴している。エグい台詞で素敵です。
そしてこの作品、ここから結構スケールがデカくなっていって素晴らしい。
良いものはなかなか言葉にしづらいのだけど、まず星になったユーマを探索するとひかるとララと見に行った地球の名所がカオス的に点在しているのが良い。要は荒れ狂うなかで心象風景のように思い出が現れるのが好きなんです。FF7のクラウドの心の中とかさ。
そっからなんか想いが歌になって歌い始めて、冷静になると意味分からんのだけど、でもなんかすごい説得力があって歌もめっちゃ良い。間奏でユーマが作中の童謡のメロディーを差し込んでくるのが綺麗で良かったあ。
めちゃくちゃいい曲に乗せて「星が…生まれ変わる…!」て幻想的な風景に変わっていくの、そりゃいいよ。生まれ変わった星のデザインもまた綺麗で良い。
思い出を幻想にした風景の中で「これはユーマの夢」って台詞も、とにかく泣けるほど綺麗なのよ。「地球は、楽しかった?」とか。死ぬ時の風景なのよ。ちょっとこれはもう俺だけの感覚だと思うのだけど、スケールデカい+幻想的風景であればあるほど死に近づき泣ける。
全てが終わった後、新しい銀河が誕生したというニュースが入り、「そこにユーマの星もあるのかなあ」に対して「会いに行こうよ、ロケットに乗って!」っていう台詞も、トライセラトップスかよっていう良さ。
とにもかくにも幻想的でよかったっす。
『スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!』
あらすじ
園児の主人公星空みゆきは絵本が大好き。けど恥ずかしがりで友だちができなかった。ある日最後のページが破られている絵本を拾い読んでみると、「笑顔でいれば友だちができる」と描いてあって、その通り笑顔でいたら友だちができた。嬉しくなった主人公は「私がこの絵本の続きを描いてあげるからね」と約束をする。
そして月日が経ち、中学生になったみゆきちゃん。
相変わらず絵本が好きな主人公はプリキュア友達と一緒に、絵本フェスティバルに出向く。そこで絵本の映画を見ていると、中から悪い奴らに追われている女の子が飛び出しくる。わけはわからないけど助けてあげると、その女の子は絵本の世界からやってきたという。助けてもらったお礼にプリキュアのみんなは絵本の世界に招待されて、絵本の主人公を体験させてもらえることになる。
しかし、なにやら絵本の主人公たちがみんなめちゃくちゃで本来のストーリーを全うしようとしないので、話がぜんぜん終わらない。なにか変だと思ったら、実は助けた女の子が絵本の世界をめちゃくちゃにしていた。
それもそのはず、女の子は昔、主人公に続きを描いてもらうと約束したのに裏切られた絵本の主人公だったのである。
みゆきちゃんはそのことを謝るが許してもらえない。ボコボコにブチのめされるけど諦めず謝ろうとする。
しかし絵本の主人公を唆している魔王が「そんなのは下らない」と更に絵本の世界をぐちゃぐちゃにする。下らなくないとその力にあらがい戦うみゆきたちをみて絵本の女の子はみゆきを許し、みゆきは力を覚醒させる。みゆきは怒る魔王に対して、「あなたにも笑顔で居てほしいの」と魔王を倒し、絵本の世界はハッピーエンドを迎える。
感想(前置き)
所詮「俺の」好みの話です
感想
スマプリは20話くらいまで見た記憶がある。単純に元々シリーズのテーマでもある「愛とか希望とかどうせ意味ない」「いやそんなことない!」と笑顔で戦う、ってのがめっちゃ好き。なので、この映画もストレートに良かった。
正直琴線に触れすぎるので、冒頭の「恥ずかしがりが笑ったら友達できた」ってエピソードで泣いた。
好きすぎる話なので逆にもっとこうした方が面白いって細かい話はあるのだけど(絵本のキャラの使い方とか)、核の流れは理想なので良いです。
ここだけは、ってところは「もっと憎め」と言ってる魔王がなぜ「憎め」というのかという理由があれば良かった。
俺の妄想。魔王は魔王の絵本に出てくる主人公のニコちゃんが好きで、ずっと一緒にいたくて物語が終わってほしくないのでニコちゃんに「笑顔なんて意味がない」と唆していた、って理由があれば「魔王にも笑顔でいてほしい」とか「物語はハッピーエンドで」とかって帰結にももっと説得力が出るかなと思う。
スマプリはまじで戦闘でボコボコにされるのとかどんな時でも笑顔とか、そういうところが大好きなので本当に良い。キャラもテンション高くて楽しくて好き。映画見た後、数話TVシリーズを見返してみたら、みんなちょっとずつ弱いところがあって、例えば主人公は笑顔が魅力なんだけど、転校初日にでは緊張して上手くしゃべれないって部分もあってそういうところが好きだった。
以上2作品の感想。
女児?
終わり