見るなキタ━(゚∀゚)━!

トイレの「小」の方で流せるタイプの文章を書きます。そしてお前を許さない。

映画『キャスト・アウェイ』

映画『キャスト・アウェイ』見ちゃの(深夜の語尾)

星3強といったところか。良い話で好きなんだけど面白いって感覚まではいかなかったなあ。

 

あらすじ

時は金なりみたいな思想で世界中飛び回って物流関係の仕事をしている主人公。彼には長年付き合っている彼女がいてクリスマスのその日、また世界へ飛び立つ前に婚約を交わす。お互いプレゼントを渡し、主人公は彼女の写真入りの懐中時計を貰い「大晦日にはちゃんと会おう」と約束し、飛行機に乗った。

しかしその飛行機は墜落してしまい主人公は無人島で生活することになる。脱出を試みるも大怪我を負い、食料はココナツとちっちゃいカニだけで生きていく。寂しくなった主人公は一緒に漂着したバレーボールに顔を書き「ウィルソン」と名付け島でサバイバルをする。

四年後、脱出を諦めかけていたところに筏に装着できそうな板が流れ着き、それを使って脱出する。しかしずっと語りかけて心を支えてくれたバレーボールのウィルソンくんは海に流される。

奇跡の生還を果たした主人公だったが、知り合いたちからは死んだとみなされて葬式まで行われており、帰る目的だった付き合っていた彼女ももう別の人と結婚し子供までいた。

せっかく帰ってきたのに彼女も失って絶望の淵に立つ主人公。だが彼は無人島での出来事を語った。「生きるのが嫌になった時、せめて死ぬ時くらい自分で選ぼうと自殺しようとした。だけど枝が折れて失敗した。その時なぜか『生きるしかない』と思たんだ。そうしたら脱出の糸口となった板が流れ着いた。またここでこうしてグラスの氷を飲めるなんて思ってなかったのに、帰ってこれたんだ」と。

ラストはどんな道でも行ける十字路で「どこに行こうかこれから決めるさ」と言ってエンディング。

 

今回はあらすじというよりプロットみたいにして書いてみた。練習練習。ふひひ

考えたこと。主人公の欲しい物、決意の瞬間、心が変わる瞬間を意識して、それを内部の心理ではなく外側の出来事や行動から分かるように書く。あと1幕:2幕:3幕=4:2:4くらいで書くと良いらしいのでそういうつもりで。というか2幕は決意した推進力で進むから主人公の欲しい物を中心に書くと自然とそうなるっぽい。なんにしろ大事なのは主人公がどういう人間か分かる1幕と、どう変化して何が出来るようになったか成長が分かる3幕。らしいよ。

 

感想(前置き)

俺の好きなことを言っていくので、逆に言うと嫌いなことも言うと思うが、練習の一環です。ピクサーの人が言ってたからなんか「あれ?」って思うことがあったらまずピクサーを通してください。

 

感想(本番)

BTTFとかフォレスト・ガンプロバート・ゼメキスなので期待して見たのと多分ちゃんと王道にいい話でくるだろうな(マリアンヌもそうだったし)と思って「三幕構成のお勉強♪」と考えてしい俯瞰しすぎてミスったなと思いました。ちゃんと楽しんでみような!映画はな!素直にな!

サバイバルもので特に印象に残ったものの話をすると、まずミスチル『ゆりかごのある丘から』みたいな、「あの約束を頼りに戻ってきたのに君はもう別の誰かの腕の中」って話、無条件で好きです。からくりサーカスも振られた人間がどう生きるかって部分があってそれも好きなのよね。振られた人間が前を向く話は良い。『ボヘミアン・ラプソディ』もそういうシーンあったな。あれもいいんだ。

他にはサバイバル中ちょこちょこ出血するんだけどそれが全部痛そうで良かった。海辺のゴツゴツした岩場を裸足で歩いて出血とか、波に飲まれて岩場に打ち付けられて出血とか、怪我しても靴履けねえし衛生観念悪そ~なのが痛々しいと感じるのか、分からんけど良いなって思う。好きなのかどうかは分からん。韓国映画は痛そうなシーンが多くて印象には残ってる。『チェイサー』とかすごい痛そう。単純に俺が血が怖いだけかもしんない。

ストーリー上一番ぐっと来たのは、もう生きられないからせめて死は自分で選ぼうと自殺しようとしたって話。自殺しようとしたけど枝が折れて地面に叩きつけられた。死ぬことさえ上手く出来ないって気付いた時なぜか「生きるしかない」と思った。

これはなんか分かるんだよね。野田クリスタルが言う「人生終わりかけてますから。そしたら勝たなきゃ」ってやつだと思うんだよね。嫌なことも多かったけど、そうして生きたからまたここに帰ってこれたんだ、ってそういう前向きに生きることについて語る話好きだなあ。

あ、あと小さいところなんだけど、主人公が無人島で生き延びようと必死になってる時に、見つけた同乗者の死体をちゃんと葬ってあげたのが良かった。急いでる時でもそういう心を持てるのは、いい人なんだなあと分かって応援したくなるよね。

バレーボールとの友情を描けるのは単純にすごいなって思った。好きかどうかは分からん。

けど無機物との友情は面白いよね。例えば他人にとってはただのぬいぐるみとの涙の別れをどう描けるだろう。めちゃくちゃ泣いて別れるの。周りからしたらたかがぬいぐるみだろ?みたいなのを描くのって面白そう。鉛筆とかでやって「こいつは俺を東大合格に導いてくれた最高の鉛筆なんだ」みたいな。その鉛筆を困ってる子に上げるとかね。

話ブレましたけど、もっとブラすぜ。

 

余談

まじで本当に本編と関係ない余談。

今ジャンプ+で恋愛読み切り連続掲載って企画やってんだけど、殆どの作品が恋愛しかしてないから「恋愛しつつも人間とか人生とか生き様を語れよ!!」って思いました。異種婚描いてるのに好きになった理由が「一目惚れ」だけじゃもったいないだろ!「人外のあなたは人間同士で恋愛しろって言うけど、わたしは顔に痣があっていじめられて。けどあなたを好きになって好きになるのに見た目は関係ないんだって気付いたの、あなたに助けられたの」みたいな話にしたら良いじゃん!!!

現実は見た目が好きとかでラブラブになって良いのかもしれんけど、せっかく漫画なんだからもっと面白い理由があっていいじゃん!!世の中どうせ見た目なんだからさぁ!最近なんか「見た目より中身」論に対して逆張りで「見た目も好きな理由として大事だと思うよ」みたいな擁護もあってさぁ、おい現実!!!って感じだね。だから漫画っちゅーかフィクションではちゃんと理由のある恋愛を見たいね。俺はそっちのが好き!!!燃える!!!

異種婚に関して言うと(異種婚というかバケモノ論だけど)どんだけ優しくても見た目のせいで愛されない悲しさみたいなのが好きなんすよね。結構ワンピースで多いんだけどさ。

 

なんでこの余談が入ったかというとキャスト・アウェイが恋愛をしつつも生きることについてを語ってて、「やっぱ前向きに生きることを知る話ってええな~」と思ったからでした。

 

終わり