見るなキタ━(゚∀゚)━!

トイレの「小」の方で流せるタイプの文章を書きます。そしてお前を許さない。

ジャンプ+『探偵なんですが』

ジャンプ+読切『探偵なんですが』の感想

 

shonenjumpplus.com

 

あらすじ

マジもんの探偵が取りこぼす「探偵の下請け」としての探偵をやってる高校生の主人公は、職業柄目立たないように学校生活を送っていた。というのに、ギャルっぽいパリピに告白される。

主人公はなんかの罰ゲームで告白されてるだけど考えるが、ヒロインの子はその気にさせようとグイグイ来て、一緒に探偵の仕事をすることになる。

 

感想(前置き)

俺の全ての感想は好き嫌いで構成されていて、いうなれば「上司にするんだったらこんな人が良い~」「こんな同僚いたら仕事やってやれな~い」という一種の自己紹介みたいなもんなので、もし気に障ったら木を触って、マイナスイオンのシャワーを浴びて気持ちよくなってくださいね。

 

感想(本番)

トータルで言うと惜しい、俺の好きな物語としてはちょっと弱い。

んだけど!すっげえ俺の好きなタイプの恋愛関係なのね。

俺は女の子がすっげえグイグイ来る話が好きなの。で、男の子のほうは女の子のこと好き(というか10代の男子が持つどんな女の子でも話しかけられるとドキドキしちゃうやつ)なんだけど小学生男子みたいな自意識とか「自分が好かれる訳ない」とか「飢えてるクラスメイトとは違うから」って考えでめっちゃフラットに保とうとする。そこに女の子がフッと隙を見せて見とれちゃって、女の子の方もそれに気付いて「あれ?今私に見とれてた?」みたいにニヤニヤしてくる。そういうシチュエーションがすごい好きなんです…!

という訳で、この読切の好きなシーンを上げていくぜ。

とにかくここ、この一連のシーン!ってのがあって

イケイケ(死語)なヒロインの子が地味な主人公を好きになった理由を語る場面。

席が隣同士の時、テストの丸付けを交換したら、主人公はヒロインの満点のテストに大っきい花丸つけて返してきてヒロインが「あっ、こいつ(地味な主人公)こういうやつなんだ」って気になり始めるって場面。このなんの気ないユーモアから惹かれるってのが好きだなあ。

その後気になり始めて目で追っていくうちに猫と弁当食べてたり一人だけ真面目に掃除してるのを見て好きになっていったってのも、この内容が素直なやつと言うか小学生っぽいと言うかマイペースというか、棘のない2000年代のラノベの主人公っぽいというか、好き。

で、それを聞いた主人公が自分で自分のそういう面を気にしてなかったというのもあって恥ずかしがるんだよね。その様子を見たヒロインが「あれ?探偵として尾行はするけど、自分がこっそり見られるのはダメなんだ?」って、してやったりの顔赤らめ汗顔で言うのがもうね、ここが個人的に最高のハイライト。

最初言ったように正直トータルで見た時ちょっと好きと言いづらいの。あんまり探偵の意味がないし、尾行させるために探偵入れましたって感じで何の話だったかよく分からんし。主人公がこんな自分のために一生懸命になってる女の子に、最後になにかしてあげる、出来るようになる話だともっと好きなんだけどね。主人公が受け身でどうなりたいかってのがないのよ。だから恋愛を楽しめばいいのは分かるけど、恋愛の「何を」楽しめば良いのか分からないから、読み終わった後に「〇〇ってええなぁ!」ってハッキリとしたことが言えない。俺は恋愛を楽しみつつも人間が成長する話が好きなんでね。

けど個人的ハイライトの例のシーンがある。それだけでプラス2億点や…。

 

ハイスコアガール』で日高ちゃんが強硬手段でめちゃくちゃ攻めてきて、でもそれに答えるわけにはいかないハルオとか、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の電車シーンとか、『ハローサマー、グッドバイ』でブラウンアイズが「私みたいな可愛いらしい子が彼女なんてすごくない?」って言ってくるとか、男側の恋心を試してくるみたいな恋愛が好きすぎて好きすぎて…。

 

この漫画、表情と手がかわいいね。一ページ目最後のコマの「もじ…」っとしてる手や見開きの表情がいい。

 

あとは主人公の親父とかみんな割と気さくなコミュニケーションの感じに、俺の大好きな田島列島先生の風味を感じて、チューニングが合いましたね。

 

まとめ

俺のドキドキ恋愛性癖を語るという回でした。

10代半ばくらいの青臭い通り越してちょっと子供っぽい恋愛、じゅるり…ですよ

 

終わり