見るなキタ━(゚∀゚)━!

トイレの「小」の方で流せるタイプの文章を書きます。そしてお前を許さない。

映画『ドクター・ドリトル』

映画『ドクター・ドリトル』見た?見た

ストーリーは通ってるけど記憶にも残らないという大衆向けあるある。星3

 

あらすじ

猟師の息子なのに虫すら殺せない少年・スタビンズくんが流れ弾で怪我をさせてしまったリスを助けるために動物と話せるうらびれた医者・ドクター・ドリトルの元へ行き治療してもらう。ドリトル先生は人間嫌いで偏屈だけど面白い人で、そんな姿にスタビンズくんは感銘を受け先生の助手になることを決める。

そのころドリトル先生の動物園のような土地の存在を担保してくれていた女王陛下が死にかけているという報告が入り、このままではドリトル先生と動物たちはバラバラになってしまうことが判明する。女王陛下を助けるために、ドリトル先生が人生で唯一人間に心を開いた冒険家である嫁が命を落とした伝説の「エデンの園」へ向かい何でも治せるきのみを取りに行く。

女王陛下が死んだほうが都合のいい大人たちがドリトル先生たちを邪魔するが、動物たちとのコンビネーションでなんとか苦難を乗り越えエデンの園へ。

きのみを守る伝説のドラゴンを治療することでドラゴンと仲良くなり実をもらい女王陛下は助かる。

道すがらコンビネーションの良さをしったドリトル先生一行は閉じていた病院の門を開き再び医者をするようになる。

 

まとめ方ざっつぅ。

 

感想(前置き)

好き嫌いをはっきりさせる、嫌いな話はどうやったら好きになるかを考える、それが物語を作る練習となる、とピクサーの人が言ってました。そういうタイプの感想です。よしなに。

 

感想

冒険ものとか大人から嫌われている大人と社会に疑問がある子どもの交流自体が好きなので設定はすごく好き。

ただ楽しそうなのにまじで記憶に残らなくて、いうなれば女の子に言われる「良い人だよね」みたいな話で、主人公たちにとって立ち向かわなくてはならない恐怖心や困難がなく、学校に遅刻しそうだから怖い犬のいる家の前を通り過ぎなきゃくらいのストーリーしかない。

たとえ話になるけど俺としては、めちゃくちゃ好きな子に「明日バレンタインのチョコあげるから絶対学校来てね」と言われた男子が小さい頃犬に追いかけられてトラウマになっているのにも関わらず遅刻しないために犬のいる家の前を通る、くらいパワーが欲しい。

スタビンズくんは親(大人)から猟師になれと言われているけど動物を傷つけるのは嫌だったり、ドリトル先生も敵役から「動物と話せるなんて馬鹿なやつめ」とかって言われていて、社会の圧として「動物は殺すもの」になっている。

だったらスタビンズくんはドリトル先生の姿を見て「ああ、動物と仲良くしても良いんだ」って思って一生懸命頑張るようになり、後半では「動物は殺すものなんだよ」という敵を擬似的な父親として論破する。スタビンズくんにとって一番怖いものに立ち向かう。

きのみを守るドラゴンを殺そうとする敵が「こいつを殺せば何でも治るきのみが手に入る。人間を守るためなら動物を殺すべきだ」とか言って「猟師として生活するには動物を殺す」ことへの擬似的な問いかけをする。

そしてスタビンズくんはドラゴン(動物)と仲良くなれば両方とも取れる、殺す以外にも道はあると言ってのけ勇気と答えを示したあとに、ドリトル先生が実力でその願いを叶えてくれる。みたいな大きい流れがあれば面白いかなあ。そして一生懸命なスタビンズくんを見て共同作業したドリトル先生は人間のこともちょっと好きになる。

結局ドリトル先生の良いところってどこ?ってのが打ち出されてなくて、なんとなく動物に優しい良い人ってのは分かるんだけど、もっとかっこよく見せる事はできると思う。

猟が出来なくて病んでる虎の治療ほっぽって駆け落ちしといて、殺されそうになったら共感を示すなんてあんまりかっこいいとは思えないからなあ。「悪かった」と血の一滴くらい流してさ、「こんな世界でうまく生きるのなんて大変だよなあ」くらい言ってさ、間接的にスタビンズくんも救うみたいな話にも出来ると思うんだよねえ。

 

好きなのは相変わらずデカいものが好きなのでクジラと協力するシーンは好きだった。

それと基本的に軽い感じのノリや何度も言うけど昔ながらの冒険感は好き。

あと一番涙腺に来たのが、最後の最後、ドリトル先生がナナフシの証言を使って女王陛下に毒薬を仕込んでいた大臣を逮捕しようとしたとき、大臣が「虫と話せるなどと馬鹿らしい」と嘲笑ったのを兵士が「私も昔、テントウムシと話していたことがあります。幸福が訪れると」というのがぐっと来た。

自分は虫と話せる能力は失ってしまったけど、それを持ったまま大人になった(なってしまった)ドリトル先生を認めてあげる台詞でなんかとても良かった。本編とほとんど関係ないしそこまで考えてないと思うけど…。

 

まとめ

児童小説そのものは好きなので空気感とかは好きなんだけどねえ。

 

終わり