見るなキタ━(゚∀゚)━!

トイレの「小」の方で流せるタイプの文章を書きます。そしてお前を許さない。

映画『オーガストウォーズ』

映画『オーガストウォーズ』見たぞなもし

子供のファンタジック目線で見る戦争って題材の中でもつまんねえ方。星1~2

 

あらすじ

友達のロボットと一緒に悪の帝王を倒す物語に憧れる少年。なのに身の回りでは母親は子供のことなんて考えてない嫌な新しい男と再婚しそう。

そんななか、平和維持軍として活動している元夫が「今はここも安全だから」と息子を預けるように言い、母親も言うことを聞かず新しい父と話もしようとしない息子に少し苛ついてたので送り出すことにする。

しかし平和だと言っていたのも束の間、すぐに戦争がぶり返し戦地となる。

預けた息子のことが心配でたまらない母親はすぐに息子を迎えに飛行機に乗って旅立つ。

息子の方も、楽しく暮らしていたのに、家の人達は敵兵に殺されて一人ぼっちになった上に脳震盪まで起こしてしまう。

母親も戦争中で砲弾が飛び交う中、色んな人と出会いながらどうにか息子のところまで行く。

死にかけている息子を、母親は息子の好きな物語になぞらえて応援し生き抜こうと励まし、なんとか脱出する。

 

感想(前置き)

君は君で僕は僕、そんな当たり前のこと、なんでこんなにも簡単に僕ら、忘れてしまえるんだろう。

好きなものは好き、嫌いなものはどうしたら自分好みになるのかを考えるのが物語作りの大切な訓練になるってピクサーが言ってる。返事は「はぁい!!」

 

感想

子供のファンタジックな妄想VS残酷な現実、という構図は基本的に好き。テラビシアにかける橋』『パンズ・ラビリンス』『怪物はささやく』など…。『ネバーエンディング・ストーリー』もそうかな。

ただまあ面白いかって言うとあんまり面白いのはない。けど好き。

空想のなにかに助けられるってのが好きだから子供じゃなくても良い。『ブリグズビー・ベア』とかさ…。

バンプ「借り物の力で構わない」とかさ、「プレゼントの中の住人たち」とかさ。要はイマジナリーフレンドが助けてくれる。でもそいつらは自分の中にしかいないからいつかはバイバイを告げなきゃならない。けど勇気を出すのは僕自身なのだから大事でもある、大好きだよ。ってそういう話が好きなんだよね。

 

めちゃくちゃ話が逸れました。

 

つーわけで、なんかそういう、子供の楽しい妄想が戦争という大人の勝手な都合で吹き飛ばされていくって話なのかなって思ったんスよ。

一応、そういう話ではあったけどちょっと弱くて…。

 

核は「軽い気持ちで息子を放り投げてしまった母親が、大ピンチに陥った息子を助けに行って関係が回復する」ことだと思うんだけど、だったらまず仲悪いわねって状態をハッキリ見せてほしい。そして息子の「空想好き」なんてのはバッサリ非難する。痛いくらい非難する。

「いつまでも空想に浸ってちゃダメでしょ。今はあなたの新しい父親という現実をしっかり見なさいよ!」。けど昔は一緒に物語を楽しんでた。2人でよく話をしていた。

って冒頭だったら、もうエンディングが見えるのでそこが欲しい。

 

あとは母親が助けに行く理由が「戦争が始まりそうだから」より、「戦争が始まって、息子が今危ない」から助けに行くって方が見てて応援したくなる。

 

息子にも常にピンチが迫る構成のほうが「早く母親来い」と思えるので良い。

 

よく分からん人が出てきてよく分からんかったので、母親がメインで人々と出会い、息子や戦争で死んでいく人の話を聞いてモブのおばちゃんとかに「あなたは取りこぼさないようにね」「ちゃんと謝るんだよ」とか声をかけてもらって邁進するって話だと身が入る。

 

終わり